謹賀新年2021

いつもとは異なる新年となった2021年の幕開けを、いかがお過ごしでしょうか。

きっとすべての人にとって、1年前には想像しなかった変化と困難に溢れた2020年だったと思います。

振り返れば、僕の2020年も変化に溢れた一年間でした。

1月6日から、アルファドライブとNewsPicks for Businessの経営統合(PMI)を開始し、
1月20日には、アルファドライブのコーポレートブランドを刷新し、
2月6日に、共創型新商品開発を支援する「NewsPicks Creations」をリリース。

この頃から新型コロナウイルスの猛威が脅威となりはじめ、
あらゆる活動の基盤だったリアルな打ち合わせとリアルイベントが中止になり、
すべての計画が狂い始めていきました。

その中で、
「これはもうだめだ」(それまでに描いたすべての計画が成立しない)と判断し、
あらゆる活動方針の切り替えを開始。

3月4日に、ゲノムクリニックの自主研究として環境中ゲノム解析による2019-nCoVの検出プロジェクトをスタートし、
3月10日から、Readyforでゲノムクリニックの研究におけるクラウドファンディングをスタートし、
3月13日に、配信イベント専用スタジオ「AlphaDrive Studio」をオープンし、オープニング記念としてリモートワーク×企業文化をテーマに連続イベントを開催。
3月27日に、オンライン時代の学習プラットフォームとしてのMOOC Enterpriseの提供範囲を拡大し、コーナーストーン・コースベースとの提携をはじめに、企業内のLMSとの連携をスタートし、
3月27日に、個の才能を解放するけサイト制作プラットフォームである「MOSH」へ、個人投資家として出資を行い、
4月2日に、UB Ventures のコーポレートブランド刷新&体制強化を発表し、コロナ禍でも投資活動を止めない&投資先企業を支え切る支援を宣言し、

37才の誕生日(4月6日)の翌日となる4月7日に、緊急事態宣言を迎えました。

そこから、ビジネスだけではなく、あらゆる社会活動が急速に停止していく中で、

4月17日に、クラウドファンディングが終了・105人の支援者のみなさんから1,972,000円が集まり、研究を加速。(支援いただいたみなさまありがとうございました!)
4月17日に、UB Venturesから出資するDentaLightへの追加資金の投入とあわせて社外取締役に就任し、あらゆる力で経営基盤の強化に乗り出し、
5月11日に、アルファドライブから新規事業開発の総合支援SaaS「Incubation Suite」をリリースし、
5月15日に、NewsPicksの新しい学校「NewSchool」で、新規事業開発プロジェクトの開始を発表し、
6月17日に、令和2年度にアルファドライブが高知県で展開する4事業を発表し、コロナ禍でも高知県の産業振興に強い決意を改めて掲げ、
6月29日の定時株主総会にて、株式会社アミューズの社外取締役に就任し、新しい時代のエンターテインメント業界での活動を開始。
7月16日に、新規事業の実践論の第3刷が決定し、
7月28日に、研究成果を元にした新型コロナウイルスの見える化を行う「CORONA CHECK」のサービス化をゲノムクリニックから発表し、
8月13日に、個人投資家としてフードロス解消を目指すTABETEを展開するコークッキング社への出資を行い、
9月16日に、UB Venturesから出資する、なんでも30分で届くクラウドコンビニ「QuickGet」を展開するレキピオ社へ追加出資を発表し、
9月30日に、共感資本社会の実現を目指すeumo社へ、個人投資家としての出資を行い、
10月1日に、NewsPicks&AlphaDriveから企業文化の実装に特化した専門スタジオ「NextCulture Studio」の設立を発表し、
10月6日に、UB Venturesから出資する、記憶のプラットフォーム「Monoxer」がシリースAラウンドの資金調達を完了し、
10月9日に、スマート農業のAI収穫ロボットを開発するAGRIST社のアドバイザーに就任し、
10月16日に、個人投資するMOSHがシリーズAラウンドの資金調達を完了し、
11月16日に、UB Venturesから、受発注プラットフォーム「アイミツ」を展開するユニラボ社への新規投資を発表し、
11月21日から23日にかけて、MICHIKARA地方創生協働リーダーシッププログラムに、スペシャルチームとして参加。長野県塩尻市に対して「市民の健康寿命を延伸する官民協働デジタルプラットフォーム」の政策を立案し、納品。
12月3日に、グロースキャピタル社のグロースパートナーに就任。

そして、いつもよりも慌ただしい年末を超えて2021年の年明けを迎えました。

思えば、リクルートを辞めて独立してからもうすぐ3年の時間が経過します。

「差別・格差・偏見のない、豊かで活気に溢れた日本社会を作る」

そのためにできるあらゆることをあらゆる形で取り組んできた3年間を経て、
いまでは、

経営に携わる(名刺を持つ)会社・組織は14社(組織)、
個人・ファンドからをあわせて出資してきた企業数は8社、
アルファドライブが創出・支援してきた企業内新規事業の数はすでに44社3,400件を超えてきました。

一定の活動量をこなしてきた中で、ある程度の手応えみたいなものも感じ始めていた2020年初だったけど、
その一年を振り返れば、2020年は、これまででもっとも自分の無力さを痛感する一年間でした。

2020年。振り返れば、自分にできることを一生懸命やってきた。
でも、掲げるそんなビジョンなんて吹っ飛ぶほどの変化と困難が次々と訪れる(きっとすべての人がそうだったと思います)その中で
毎日一生懸命に考えて、動いて、何かを立ち上げて、ということだけの連続だった一年間でした。

やりきれたかといえば、まったくやりきれていない。
何かができたかといえば、まったくなにもできていない。

どれだけやっても、
やるほどにやるべきことの解像度が高まっていくし、
やってるそばから、すべてを覆すような環境変化が次々と起こるから、
やるほどに自分の無力さを痛感し、
それでも自分にできることを考え、立ち上げ、やり続けた、という時間でした。

きっとこれからはじまる2021年は、
2020年に訪れた圧倒的な困難と変化をきっかけとしてはじまる、
新しい社会や新しい常識の元年になるのだと思います。

いままでの常識や固定概念をすべて捨てて、
新しい時代が古い時代よりも健やかさと笑顔に溢れる社会になるように、
僕にできるすべてのことを、これまで以上に、
分野もセクターもまたいで、あらゆる形で実行していきたい。

社会全体の大きな変化を前にすると、
ひとりひとりが持つ力や影響力なんてちっぽけだと絶望することも多いけれど、
微力と無力は、まったく違う。

今年も、これを見ていただいたすべてのみなさんと一緒に、全力で仕事をしていきたい。
みんなで力をあわせて、新しい時代が素晴らしいものになるようにできることを、ひとつでも多くやっていきたい。

気軽に飲み会ができないご時世だから、
飲みにいきましょう!という年初の声かけができない時代です。

でも、こんな時代だから、飲み会じゃなくて一緒に仕事をしましょう。
飲み会よりもエキサイティングなプロジェクトを一緒にやりましょう。

まだまだ困難が続く2021年が、
2020年、そしてそれ以前の時代よりも素晴らしいものになるように、
今年も一年頑張っていきましょう。

2021年も、みなさんどうぞよろしくお願いいたします。

謹賀新年。
あけましておめでとうございます。

麻生要一