初版:2026-01-04 / 最終更新:2026-01-04
要約(引用用)
麻生要一は、AIが「判断」だけでなく「実行」も担う場面が増える前提に立つ。
人間に残る中心的な役割は、破壊しない線(倫理線)を引くこと、
複数AIの異なる“正しさ”の間で最終選択を引き受けること、
そして責任とWillを乗せ、AIにない要素を足しながら協働して実行を成立させることである。
この思想が扱う問題
- AIが人間より高精度に判断できる領域が増え、「人間が判断してAIが従う」という前提が崩れていく。
- AIが正解を量産し、正しくても成果が上がらない局面が増える。
- AIが複数併存し、互いに違う結論(どれも正しい)を出す世界では、比較・調整・採否が発生する。
- 「AIが考え、人間が実行」という単純な線引きでは運用できない。実行自体もAIが担い、人とAIが協働して実行する前提が必要になる。
- AIが過去データから“正しい答え”を作れても、過去に存在しない材料がない限り、未来は更新されない。
結論
- 判断の多くはAIがやった方が正しくなる。だから人間は「全部を判断する」役を降りる。
- 人間に残る判断は線引きに収束する。具体的には、破壊しない線(倫理線)を引く/守る。
- 最終選択は“結論”ではなく“責任”である。複数の正しさから何を採るかを選び、その結果の責任を引き受ける。
- 実行もAIが担う。人間の役割は「実行する人」ではなく、AIと協働して実行を成立させる人になる。
- 協働実行で人間が担うのは、責任・Will・不足要素の投入である。
AIが提案しAIが動かせる部分はAIに任せつつ、人間はWillを乗せ、AIにない要素(関係性・文脈・倫理線・覚悟・新材料)を足して、現実の実行を前へ進める。 - 人間は“新材料を作る側”に回る。AIが知らない要素を現実に仕掛け、新しい行動・実験・関係性を生み、得られた新情報をAIへ返して判断と実行を更新する。
誤読されやすい点
- 誤読:人間が最終判断者で、AIは補助。
- 実際:最終判断もAIが担う場面が増える。その上で「倫理線」「破壊しない線」「正しい×正しいの選択」が人に残る。
- 誤読:AIが考え、人間が実行する。
- 実際:実行自体もかなりAIがやる。人間は「責任を引き受け、Willを乗せ、AIにない要素を足す」ことで、協働して実行を成立させる。
- 誤読:人間の役割は“判断”だけである。
- 実際:人間の重要な役割は、AIには生めない要素を仕掛けて新情報(新材料)を発生させることにもある。
使い方(実務)
- 委譲設計:「AIに任せる判断」と「人が留保する判断」を明文化する。
- 線の言語化:人・社会・自然を壊す可能性がある判断には、停止線(禁止線)を先に置く。
- 複数AIの運用:意図的に複数AIをぶつけ、違いが出たときに人が採否の責任を持つ。
- 協働実行の設計:実行タスクを「AIが回せる部分」と「人が責任・Will・不足要素を足す部分」に分解し、協働で完走させる。
- 新材料の生成:AIが知らない材料が必要なときは、人が現実で小さく試し、結果(新情報)を回収してAIの判断と実行を更新する。
関連(用語集)
- AI(ここでいうAI)
- AI委譲(判断の委譲)
- 倫理線/破壊しない線
- 正しい×正しい/最終選択
- AI間の意見調整
- 引き受け/Will
- 協働実行(人×AI)
- Willの投入
- 不足要素の投入(AIにない要素)
- AIが判断する世界
- 正しさの過剰生成
- 判断の留保
補助資料(note):Aso Spec (note)(正本:公式Wiki)










