2018年2月23日に創業してから、約1年9ヶ月。
とても深く悩んだ末に、ひとつの大きな決断をしました。
本日付で、発行済の全株式を売却し、
株式会社アルファドライブは、株式会社ユーザベースの100%子会社になります。
▼ユーザベースからの発表はこちら
https://www.uzabase.com/company/news/uzabase-acquired-alpha-drive/
▼ユーザベースの適時開示はこちら
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3966/tdnet/1769648/00.pdf
▼アルファドライブからの発表はこちら
https://alphadrive.co.jp/2019/11/13/alphadrivemeetsuzabase/
子会社化後には、
NewsPicks for Business(ニューズピックスで僕自身が事業責任者を務めます)と事業統合を行い、
ユーザベースの支援を得てアルファドライブが持つ新規事業開発ノウハウを活用したSaaSプロダクトの開発もスタートします。
これによって、新生アルファドライブは、
組織活性・人材育成から新規事業案の創出・育成支援までを一手に担える
「企業変革のソリューションカンパニー」となっていきます。
(以下は、アルファドライブの代表としての麻生要一からのパブリックアナウンスとして読んでください)
実は、2018年末頃から、今日まで。
僕は、長い時間をかけて、アルファドライブのパートナー戦略を模索していました。
未だ手法の確立されていない「企業内新規事業開発の支援」という事業領域にも関わらず、
創業以来、アルファドライブは垂直的な事業立ち上げに成功していました。
(すべてのクライアント・関係者のみなさまに心から感謝しています)
いま、多くの日本企業が、その投資原資を社内の新規事業投資にまわし、
大きな「うねり」が生まれそうな状況になっています。
その一端を担い、あらゆる日本企業の未来を作りつつ、
それをアルファドライブの成長につなげていきたい。
形成されつつある企業内新規事業支援領域には、
他社の参入が活発化しそうな気配も出てきていました。
今後の展開をどうすべきか。
もちろん、稼いだ原資を元に自前で投資を行い、
独立企業としての事業拡大を目指すという方針が第一オプションでした。
一方で、企業内新規事業という超巨大マーケットを相手にするには、
どれだけ垂直に事業を拡大しても、「小さなベンチャー企業」の有様では攻略に時間がかかりそうでもありました。
だから、もしも、パートナーシップを組み得る相手がいれば、ためらわずに力を借りたい。
そう考えた2018年末頃から、たくさんの事業者・経営者のみなさんとディスカッションをさせてもらって、
アルファドライブの成長を最大化させるためのパートナー戦略を模索するという時間を、
1年弱という長い時間をかけて過ごしてきました。
どちらも僕が責任者を務めていることから聞かれそうなので先に記載しておきますが、
実は、当初、アルファドライブとして想定していた組み先の企業候補の中に
ニューズピックスやユーザベースはいませんでした。
もっと言えば、僕が当初考えていたパートナー戦略は、100%売却ではなく、
力を借りたいパートナーが見つかれば、業務提携で共同事業を立ち上げるか、
ある程度大きな投資が必要なモデルであればその企業から資本を注入してもらい(増資による資金調達を行う形)、
その資金を元にその企業とのJVを作るなどを想定していました。
ちなみにこれらの動きは、いくつかの成果を産んでいます。
すでに発表できた中で、目に見えた例で言えば、8月に発表したDNPさんとの協業事業「URERUCA」。
これもひとつの結実でした。
しかし、いくつかは形になれど、
なかなか「ここだ!」と恋愛できる相手が見つからないもどかしさも募っていきました。
2019年度の足下の業績が堅調に成長できそうであり、
「無理に資本レベルでパートナーを組まなくても、単体で成長率を高めていけるのではないか」
そんな気持ちも強くなっていた中でした。
平成が終わり、令和になってしばらくの2019年5月下旬頃(いまから約半年前)に、
ニューズピックスの坂本社長、ユーザベース梅田代表から、
(僕にとっては)突然、「アルファドライブを買収したい。可能性はあるか。」と打診を受けました。
そこから、長いディスカッションを経て、今回の決断に至ります。
本当に長い(まぁまぁハードなシーンも含めて)ディスカッションがあったのですが、
最終的に僕がこのタイミングでユーザベースに100%売却し、グループ入りすることを決断した理由。
それは、「コーポレートミッションの実現」のためです。
アルファドライブの代表として、その成長を最大化し、
コーポレートミッションを最短距離で実現するために力を借りる相手がいるとすれば、それはユーザベースでしかない。
そう、確信したからです。
アルファドライブは、
「すべてのサラリーマンの心に火をつける手法と機会を提供する」というミッションを掲げ、
「企業の中で働くひとりひとりが主役となって、次々と新しい価値が生まれる、活気ある日本を作る」というビジョンを実現する会社です。
今日まで、創業から約1年半で、
25社・500チームを超える新規事業を支援してきました。
でも、コーポレートビジョンの達成のためには、
こんなスピードと規模じゃぜんぜん足りない。
いまの僕らが持つ事業開発の支援メニューだって、
その種類も力も、目指す影響力にはまったく届かない。
今回、ユーザベースが最終的にオファーしてくれた内容は、
アルファドライブの成長を最大化するために、願ってもない内容でした。
・買収後に、さらに成長投資を行うこと
・ユーザベースがテックチームの組成を協力し、アルファドライブの持つ新規事業支援ノウハウを活用したSaaS開発を行うこと
・NewsPicks for Business(僕がニューズピックスで担当している事業部門です)を統合して、組織活性と事業開発を両面で支援できる部隊に昇華させること
・東証一部上場企業を多く含むユーザベースのクライアント群に、アルファドライブ支援を展開するサポートを行うこと
創業から1年半で100%売却するという決断は、
躊躇いがなかったかといえば、ありました。
たくさん悩みました。
でも、ユーザベースグループとなった後のアルファドライブが展開していく事業の可能性に、心からワクワクできたこと。
思えば、なんのために起業し、会社を興したのかと言えば、
それはミッション・ビジョンの実現のためです。
すべてのサラリーマンの心に火をつける、手法と機会を提供する
企業の中で働くひとりひとりが主役となって、次々と新しい価値が生まれる、活気ある日本を作る
ユーザベースの力を借りることで、
それをより力強く、単体では描けない次元で進めることができるのであれば、
それは躊躇わずに力を借りるべきだ。
そう結論を出したから、決断をしました。
新生アルファドライブは、
これまで以上に新規事業開発の支援を行なっていきます。
NewsPicks for Businessやユーザベースグループが持つサービスや情報・影響力を活用して、
事業開発も、組織変革も、人材育成も。
「企業変革のために引くべきトリガーのすべて」を、「同時多発的に引くことができる」存在、
「変革を志す日本企業にとっての最強のパートナー」になっていきます。
今日から、新生アルファドライブが始まります。
応援のほど、どうぞよろしくお願いします!
株式会社アルファドライブ
創業者 / 代表取締役社長 兼 CEO
麻生要一